全く忙しいときに限って来客はあるものである。
今日は体験授業が2件入っているために、全力で準備をしなければならないのだが、慌ただしいときにふらっと一人の男が入ってきたのである。
髭面の浅黒い肌の男。
卒業生のTである。
この夏までタヒチの日本人学校で働いていたのは知っていたが、すでに帰国していたとは…
以前、LINEで
「金が無い、働かせてほしい」
「働いても払う金はない」
と断っていたので働き口を求めに来たわけではなさそうだ。
「で、これからどうするんだ?」
と聞いたところ
「エジプトに行こうかと」
「え、エジプトォ?」
次の仕事に取り掛かりたいのだが、資金がないためにエジプトに渡って、仕事をするらしい。
詳しい話は今度飲みに行ったときにでも聞いてみたい。
ちょっと気になったので調べてみると、あった。
「エジプト・日本学校」35校が開校:日本式教育をエジプトへ本格導入
そうか、最近こんなことをやっているんだな。
エジプト教育・技術教育省は、この取り組みをもとに、日本式教育を取り入れたエジプト・日本学校35校を9月23日に開校しました。これらの学校では、学級会、学級指導、日直、掃除といった特活を実施するほか、学校施設においても、広い教室面積、児童一人ひとりに一組の机とイス、屋内外の運動用スペース、実技教科用の特別教室、職員室等、各所に日本式の要素を取り入れています。
なるほど、日本の教育というコンテンツを輸出しようというわけだ。
だがそれぞれ国によって背景が違うだけに、うまくいくのかどうかは疑問だ。教員の意識改革も必要だし、当然家庭の協力も仰がなければならないし。
でも、交番が世界に輸出され、うまくいっている国もあるようだから、どうなることやら。
今後、児童の社会性醸成に寄与する実技教科や学校行事の充実など、日本式教育の更なる拡充を図るほか、円滑な学校運営に欠かせない職員会議の導入などを進めていく予定です。
職員会議がないほうが円滑な学校もありますが(笑)
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