夕方、
「ちわー」
という声。行ってみると青年が一人。
「覚えてますか?」
と聞かれ、コンマ7秒くらい考えた。
「おーT君やないかー」
4年前の卒業生である。
卒業してすぐに来たことはあるが、ここ数年は全く連絡もなく、同期の子が来たときに「あいつ何しよんやのー」とぐらいしか話題にのぼらなかったT君である。
積もる話もたくさんあるので近況を報告させる。
楽しい高校生活が終了し、今新たに楽しい大学生活を送っている模様。
きっと今まで沢山の人と出会ってきたのだろう。
中学生当時に比べ随分と表情が明るかったのが印象的だった。
「バイト雇うときは声かけてのー」
とバイクにまたがり大学の授業へと出発していった。
久しぶりに会ってこっちも元気をもらった気がする。
そのうち、働いてもらおう。激安で。