困ったときは神頼み

毎月恒例の「滝宮天満宮」参拝に行ってきた。
今年になって初めてなのでいわゆる初詣である。
非常に風も冷たく、

「車に乗っていていい？」

と、弱音を吐くニョーボに

「全員落ちたら塾がつぶれて、働きに行かなければならなくなるが、それでもいいか？」

と半分強制的に連れて行く。

さすがにこの時期、駐車場もいっぱいである。
なかなか車が止められない。

「こんなところに来る暇があったら、勉強してろっての」

自分のことは棚に上げておいて、物を言うのは昔から得意である。

圧倒的に親子連れが多い。
初詣ならばカップルが多いのだが、受験に恋愛は禁物である。
大丈夫、受かったらたくさん彼女やら彼氏ができるから。

100円のお賽銭を払って祈願する。
たくさんかせいでいたら一人当たりウン万円も出せるのだが、まだそこまではいっていないので勘弁してもらう。
とにかく第一志望合格である。

近くでおみくじを購入。
すでにおみくじを引き終わった高校生くらいの家族がいて、おみくじを見ている。

「試験…今以上に努力が必要やって」

「でも、ほら、勉強はうまくいくって」

「試験…今以上に努力が必要やって」

「でも、ほら、今が悪いってことは…」

一生懸命おみくじのフォローをするお母さん。
呆然と立ちすくむ受験生。
頑張れ受験生。単なるクジだ。

僕が選んだのは縁起を担いで「達磨」つき。

おみくじの結果は…秘密です。