シオンにはオリジナルの教材がいくつかあって、その一つに「出る単語プリント」というものがある。
入試に出てくる単語を頻出度順に作成したもので、繰り返し覚えられるようスパイラル型に作ってある。
そのため必然的に枚数がかさむのであるが、きちんとやれば英語の力は間違いなくつく(ような気がする)。
受験生のM君が突然このスパイラルの中に入ってしまった。
「何回も書かな覚えんけん」
「間違えたところをチェックするのに意味がある」
「わかっていても書けるとは限らん」
と黙々と取り組んでいるではないか。
「どうせ明日暇やけん」
と印刷すること500枚。
もうほぼ辞書並みの厚さになったプリントを持って帰っていった。
本人曰く、
「今度、
修学旅行に持って行こうっと」
そんな奴はおらん。