今日、久しぶりに教材屋さんがやってきた。
ある商品を是非紹介したいという。
いろいろと説明を聞いたのだが、簡単にいえば、生徒の個性を診断し、その個性にあった指導ができるというもの。
アンケートに答えるだけで、そのこの個性がわかるという。
確かに僕の仕事はすごく曖昧な部分が多い。
どの位できるとかできないとか具体的な数字があるわけでもないし、どの子がどのくらいやる気があるとか、どういったタイプの子どもか、なんてデータもあるわけがない。
だから、
「この子は、数学の能力が高く、難しい問題でもすごくまじめにコツコツと取り組むので、少しレベルの高い問題に挑戦させていきましょう。」
などと診断結果がでたらでたで、すごく楽なような気がする。
「この子は一見真面目そうに見えますが、性格的にだらしがなく、集中力に書ける部分が見られますので要注意。」
などと診断がでたら、さらに楽だ。
しかし、長年子どもたちと接してきたが、思い通りにならないのが子どもであって、パソコンで結果が出たとしても、そのとおりになることなどまず無い。
いくらパソコンではじき出されたからといって、それを子どもたちに当てはめること自体、無理があったりする。
学校や塾の世界では、子どもたちをみて、どういう子であるか的確に見抜く力が必要だ。
そうした力を養うためには、やはり自分の目で確かめて、実践していく以外ないような気もするのだが…
この話を聞いて「これに馬のデータを打ち込めば、次の1着の馬を当てられることができる」というPCソフトに騙された人の話を思い出した。
いや、そういう話があったというだけで、実体験ではない。
いや、僕ではない。
いや、違うってば。