毎年このシーズンになると一部の小学生が遅れてやってくるようになる。
秋に行われる陸上記録会へ参加するための練習が始まるのである。
ほぼ毎日5時くらいまで練習し、それから塾へ来るために始まりが5時半近くになってしまう。
当然勉強が終わるのは7時前ということになる。
一生懸命練習し、疲れているだろうにもかかわらず、塾へやってきて、勉強して帰っていく。
「疲れた」
「しんどい」
「めんどい」
とどこかの誰かさんがいつも言っているようなことはヒトコトも発せず黙々とやっていく。
そして帰る頃、ほとんどの子どもたちが
「うわっ、暗っ」
と驚いて帰っていく。
ボクの昔からの持論。
人は小学校時代が
人生で一番真面目だ、
というのは本当だ。
あいつも、こいつも、そいつも、昔はこうだったのに…