中二の◯君のお母さんから電話がかかってきた。
テストの成績が悪く、本人が相当落ち込んでいるらしい。
すぐに本人とお母さんに教室に来てもらい、事情を聞く。
いくらやっても成績が上がらない。
↓
遅くまで勉強をする
↓
体を壊して、勉強が遅れ気味になる
↓
更に勉強ができない
まさに負のスパイラルである。
どんな勉強をしてきたのかを詳しく聞いてみたところ、原因は勉強の方法であった。
結局成績を上げたいばかりに、いろいろなものに手を出しすぎてしまっていたのだ。
基本的に、中学校のテキストや問題集は教科書にそって作られているので、どれもこれも同じようなものが多い。
ということは、1冊を完璧に仕上げさえすればいいわけで、それをしないまま他のものに取り組んでも力はつかないのである。
勉強にまじめに向き合っているからこそ陥りやすい罠だとも言える。
今回の結果はあくまでも結果としてきちんと受け止めよう。
間違ったやり方をいくらやったところでうまくいくはずはない。
だが、勉強に対する努力は人よりも優れているわけだから、やり方さえきちんと学べば必ず伸びるはず。
自分に自信を持って進んでほしい。
それから、自分のことを「無理だ」「駄目だ」とは言わないこと。
やれることがある限り、まずはやってみよう。
そんなことをいったような気がする。
◯君もお母さんも「次から頑張ります」と最後は笑顔で帰っていった。
いよいよあと数日で新受験生である。
ま、ゆっくりがんばるべ。