月曜日の夕方、小学2年生のSさんがやってきた。
話を聞くと、どうも「かさ」の単元が苦手らしい。
一昨年前までは3年生の内容だったと思うが、その時でもなかなか理解が難しい子がいたくらいなので2年生ならなおさらではある。
学校と違って、教具がなかったりするのでペットボトルと紙コップで代用してつきっきりで教えた。
それでも時間的な制限もあり、その時は「じゃ、またテスト前にでもおいでよー」といって帰っていった。
そして今日、再びSさん登場。
今日は授業がない日にもかかわらず、学校帰りにやってきた。
「よし、じゃあやろうか」
と問題をプリントアウトしてやらせてみると、スラスラと解けるではないか。
泣きべそかいていた一昨日とはまるで別人である。
「どしたんやー、もしかして、偽者?」
色々と聞いてみると学校で公式を何度も覚えさせられたようで、覚えた途端にできるように。
今日は笑顔で帰っていった。
ちいさな「やった!」が積み重なることによって、その教科が好きになり、得意になっていく。
教える側の力量が問われる。