個別懇談が始まった。
教員だった頃は実際、僕より年上の保護者ばかりだったのだが、気がつけば皆さん年下ばかりである。
おそらく、
「え、うちはセンセーよりも年上ですわ。」
といってくるご婦人の方は居らっしゃらないと思うので、多少持論も強く出せたりする。
今日話に出たのが
「部活を熱心にしすぎて勉強まで手が回らない中3生について」
総体が近いため、毎日ハードな練習をしているようである。
よく「部活引退後に成績が伸びた」という話を聞く。
間違いではない。
なぜならその子にとって「目標に向かって努力する」ことが当たり前だからである。
部活終了後に「高校に合格する」という目標が新たにできるのだから、あとはヤルだけである。
しかも、彼らには「集中力」という力が備わっているわけだから、他の子に比べて伸びるのは難しくない。
ただ、じゃあ全員が伸びるのか、といえばそんなことはない。
全員伸びるんだったら、塾なんか行かないで毎日部活やってればいいわけで。
大事なのは引退後の目標(ここでは志望校)が今まで追い求めてきた目標と比べて遜色が無い、あるいはそれ以上に魅力があるものかどうかだと思う。
今まで費やしてきたエネルギーを費やすだけの魅力が高校受験にあるのであれば、きっとその子の成績はおそらく上がる。
逆に魅力がなければ部活で頑張ってきた以上の力は出せない。
ぜひ、成績票も返ってくるこの時期、部活終了後のことについてもボチボチ話をしてみてはいかがでしょうか。
一旦腰を下ろすと、なかなか立ち上がることができませんから。