あまり使いたくない技ではあるが、勉強を教えるときに理屈ではなく、「力」が必要な時がある。
別に叩いたり、蹴っ飛ばしたりするわけではない。
「理屈は考えんでもええ、とにかく、こうしなさい」
という勉強である。
もちろん、本来ならばじっくりと丁寧に教えていかねばいけない。
だが、勉強はそこにこだわると先に進めない時がある。
例えば、公式なんかは理屈よりも覚えたほうが早い。
というより、理屈を説明しなくてもいいように存在するわけで、僕だって、円錐の体積が「円柱の体積の三分の一」の説明をしろって言われても、
「しらん」
と胸をはって言えたりする(胸をはる必要もないが)。
今日の勉強は正負の数の加法と減法。
この段階でまだ理解できていない子に対してはもう理屈はいらない。
まだまだ覚えてもらわないといけないことがたくさんあるからだ。
体で覚えてもらうだけである、ということで特訓プリント数十枚。
みんなより少し遅れてしまっても焦る必要はない。
それを取り戻すための夏期講習である。
自信を持ってどんどん練習していってほしい。
だから心配するな。
紙はまだたくさんある。