教材展示会

今日は朝から教材展示会に行ってきた。
来年度、小学校は教科書が改定するので使用するテキストも一斉に入れ替わる。
小学校で仕事をしていた頃は、まさに「ゆとり教育」の真っ只中にいたわけで、いってみれば

学力低下の原因を作った張本人

とも言えなくはない。

確かに「総合的な学習」なんか、指導している先生ですら、何をやっていいんだかわからなかったりしたし、力のない先生なんかいつも「はい、調べ学習しましょう」と言って、自分はテストの丸つけなんかしていたりする。
子どもも勉強しなくて済むわけで、テストなんかもちろんないんだから、こんなので学力なんか上がるはずがない。
そんなことに早く気づいた現場の先生もいたりするのだが、結局何も出来ないまま(というか、できるはずもなく)、時間だけが過ぎてしまった。

この遅れは早く取り戻さなければならない。

「ゆとり教育」の理念は決して間違ってはいなかったと思う。
だが、失敗の原因は、現場の先生たちがその理念をきちんと理解し、実行できなかったということ。
おそらく、前回の指導要領を考えた人たちはすごく高度なことを現場の先生に求めたんだと思う。
でも、それをきちんと理解し、考えて動ける人が果たしてどれくらいいただろうか。
考えて実行するのは教師としてごくアタリマエのことだとは思うが、それでも忙しい現場の中でそれをじっくり考える余裕はあまりなかった。
中身が何も無いところから考えなければならないのだから。
結果、中途半端なまま終わってしまったという印象が強い。

子どもに「ゆとり」を与えることはできたかもしれないが、その反面教師から「ゆとり」が消えてしまった。
そんなところに今回の失敗があるような気がする。

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