受験生の中に自己推薦入試で受験する子が何名かいる。
自己PR文というものを書かなければならないらしく、
「そんなん書いたこと無いしー、センセー書き方教えてください。」
と塾へ持ってくる。
書くことは2つ。
「志望の動機・理由」と「自分について伝えたいことがら。」
動機と行っても、まさか
「受験勉強せんでもええから。」
と直球で攻めるわけにもいかず、一人ひとり言葉を引き出すために色々と質問してあげる。
「で、なんでこの高校を選んだん?」
「え、近いけん。」
「で、高校行って部活するんやろ?」
「せん」
「で、将来はどんな仕事がしたいん?」
「わからん」
「こんなん、受かるかー」
と心のなかで思いつつも、一緒に考えました。普段の生活の様子なんか見ているはずもないので、一から色々掘り起こし、
「じゃあ、これで書いて見なよ。」
と相手を信じて任せるものの、次の日になってもまだ書けず、書かせたと思ったら文章になっておらず、そんなこんなを繰り返すこと数日間。
なんとか文章を整えてようやく終了。
「やっと出来たー」
と満足そうである。
けどなー、まだ受験は始まっていないし。
あくまでも申込用紙を書いたに過ぎないし。
しかも、大部分は落ちちゃうし。
もうとりあえず勉強してほしい。