今日は偶然にも同じ学年の卒業生が相次いでやってきた。
一人は数年前高校受験に惜しくも失敗し,猛勉強の末、今年難関大学に挑戦し,見事に散ったT山君である。
てっきり滑り止めの大学に進むものだとばかり思っていたが, もう一年頑張って勉強し,更に上をめざすという。
昔から常にポジティブだったのだが,悲壮感などどこにもなく,ポツポツと話す中に,今までやってきた自信とかこれからへの期待とか,そういったものが感じられて,こちらも嬉しくなった。
もう一人はその同級生のT木君。
中学・高校と大好きな野球を続け,卒業後は親父さんのもとで家を手伝っているそうだ。
今は教習所通いの真っ最中。仕事でもきっと必要なんだろう。
「センセー,なんかあったら,仕事ヤッてやるけんのー」
と,人懐っこそうに話す姿は中学生のままである。
みんな自分の足でしっかりと歩き始めているんだなあ,と思いながらも、卒業生が来るたび,
「じゃ,今度一緒に飯でも…ん？それくらいおごってやらぁ」
と口約束しているのが,のちのち怖いことになりそうで…
