小学生の授業中、入り口のほうで人影が。
「ちわー」
明らかにおっさんの声である。
行ってみるとやはりおっさんが…と、よく見るとT君ではないか。
T君は僕がここの塾を立ち上げたときの初めての受験生。
そして初めての公立高校の合格者である。
その弟が来ていたので、近況などについては知っていたが、ここに来るのは数年ぶりである。
高校卒業後、自衛隊に入隊して頑張っているらしい。
いろいろもっと話をしたかったのだが、こちらも授業中だったため、後日飲みに行こうと約束して、久しぶりの再会は終了。
持ってきてくれたお菓子の差し入れを小学生みんなでいただいた。
考えてみれば、うちの塾の受験対策は彼から始まったのである。
あれから何人もここで勉強しては出て行った。
そして今も受験生がいる。
彼らもこれからどんな人生を歩んでいくのだろうか。
こっそりと見てみたい。
「お前のせいで、こうなってしまったではないかっ」
と怒られないように、こっそりと。
コメント
俺もその卒業生の1人さ。。。
君のこれからの人生は、怖くて見られません