通知表

学校で懇談会があったようだ。
小学生も中学生も通知表が渡されたらしい。
小学生は◎の数を、中学生は5があったとか2があったとかで盛り上がっている。

この時期、思うような成績が出なかったお子さんを持つお母様から電話をいただく。
たいていは「自分が思っていた以上によくない、どうしたらいいでしょうか」というものである。

答えはもうわかっている。
「勉強するだけ」
なのだが、問題は、どうやって勉強するか、という点である。

僕は毎回保護者にお願いする。「自分で勉強するようになるまでは見てあげてください」と。
勉強で自立できないのだから、自立できるようにしてあげれば良いわけで、そのためには一人では無理である。
やはり一緒にいてあげてほしい。一緒に勉強するということがどれだけ力になることか。

そういうと
「そんなこといったって、中学校の内容なんか教えられない」
という人もいる。だが、何も教える必要なんかない。そんなことは学校や塾に任せておけばいい。そのためにあるわけだから。

聞かれてわからなかったら、正直に「分からない」でいいと思う。その上で、
「じゃあ、お母さんもわからないから、学校に行って聞いてきてよ。」
といえばいいではないか。そうすればちゃんと聞いてきてくれるし、それを教えてくれる。
人に教えるということでさらに理解も深まるはずである。

たぶん、成績票を胸に、ひそかに決意している子供たちはたくさんいると思う。
どうか保護者の方が背中をとんと押してみてください。
「2学期の勉強、どうやって進めていくか、一緒に考えよう」って。
そして、家族で考えたことが続けられるよう家族が応援してあげてください。

「勉強しなさい」で勉強はするようになりませんから。

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