アメちゃん

教室においてある唯一の食べ物「アメちゃん」。
よく駄菓子屋においてある、一つ食べればもう口の中が一杯になるような大きさのアレである。
もともとはテスト対策授業中に
「よしよし、よくがんばったね、どうぞ召し上がれ」
とご褒美で配っていたのだが、どうも育ち盛りはお腹がすくらしく、そのうち
「センセー、アメー」
と顔を見るたびにいわれるので、めんどくさくなって、配るのをやめた。
それでもうるさいので、
「駄目駄目、一個10円で販売することになったからほしかったらお金もってきな。」
とまるで大人げのない対応をしたところ、
「じゃあ、買うわ。」
という生徒が続出してしまった。
「当たりつき」
というのが子どものハートに火をつけてしまったらしく、授業の終わりのたびに、机に群がりアメを買っていく。
そして多くの生徒たちが
「くそーはずれかよー」
と悔しがって教室を後にしていく。
まるで駄菓子屋である。

……
今度はうまい某でも販売しようかな。

コメント

  1. じょんぶぅ~ より:

    うちの「アメちゃん」は無料なので、みんな来ると何十個も持っていく。うちも金を取ろうかなぁ~?子どもに「ほどほど」に持っていきなって言ったら、指折り数えて「ほ・ど・ほ・ど」と4個持って行きました。

  2. 塾長 より:

    うちなら40円になります。

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